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セミナーで踊らせていただきました

写真:小暮隆生さま
写真:小暮隆生さま

先日、急遽インド政府観光局主催のセミナーにて、オリッシーを踊らせていただきました。簡単に言うと、インド観光PRを関連の代理店の方中心に向けたセミナーでしょうか。でもいらしていた方は様々だったようです。あとでご挨拶させていただいたサンスクリットとインド哲学専門の大学教授の方や、インドと日本を繋ぐショートムービーをまさにこれから制作という映像ディレクターの方など。普段なかなかお会いできないこういった機会ならではの出会いにも感謝です!(せっかくのご縁なのでシェアさせていただきますね。こちら、これから制作のショートムービーのトレーラーです。良かったら見てみてください。)

 

 

さて、ここからは舞台裏の話。この日の会場は新橋のインドレストランMOTI。控え室スペースがないとの前情報で、下見もできなかったので事前に問い合わせたところ、

 

インド人店員さん(流暢な日本語で):

「まえにもおどりのひときてなんかメイクしてたからね〜たぶんだいじょぶとおもいますよ」

 

私:「そうですか、◯◯店長が戻ったら詳しいお話し聞きたいので連絡もらえますか?」

 

店員さん:「ワカリマシター」

 

(で、電話は来ないまま当日を迎える)

 

どの程度の「だいじょぶ」なのかはインドに通っていればだいたい察しがつきます。今回は私ひとりでの出演だから「だいじょぶ」だろうけど少し心の余裕が欲しいな…と、髪とフルメイク、一部の衣装を身に着けるまでを自宅で済ませて(受けたからにはなんとかします。が…変な格好😁💦の上にコートを羽織ってもう日も沈んだけどサングラスかけて電車に乗り)レッツゴーto新橋!

 

ジャッジは正解。案の定、人がぴったり二人直立で立てるくらいのレジ横の更衣スペースで広げられない荷物で残りの支度開始。ほんと、身動きもままならない感じのスペースでしたがインド仕込みはこういうとこでも本領発揮なのであります。なんとかなるのです。上にご紹介したショートムービー的にいうなら”No〜Problem”。途中、店員さんが差し出してくれた美味しいチャイでほっこりひと息入れて、いつもより早く支度を済ませリラックスして本番を待つ。

 

ひとことだけ自己紹介のご挨拶をしてから、軽やかなステップが素敵なクリシュナ・マンガラチャランと、春の季節にふさわしい華やかさがあるバサンタパッラビの2曲を踊りました。みなさましばしお食事の手を休めて真剣に踊りを観てくださいました。ありがとうございました。少しでもPRにお役に立てたのなら嬉しい限りです。

 

話はそれますがいつも思う事があります。どんな会場でも、それが素敵に飾った舞台でも、仮設のステージでもたとえ路上でも。見てくれる人が居る場合パフォーマンスになるのですが、踊る瞬間は例外無く、ひとりで練習しているとき以上に「ひとりぼっち」と感じます。たとえ温かく見守っていただいている場合でも。私はこのひとりぼっちは、さみしくないひとりぼっちで好きです。私が唯一踊りでだけ感じる事ができる「生きている感じ」だからなんだと思います。

 

さて、次の舞台はいよいよ4月17日(火)の「インド独り舞ふvol.5」。はじめて踊る演目、Shivashtakam(シヴァアシュタカ)に振り落とされながら怖くも必死で向きあっています。ぜひ、私の独りぼっちを見届けていただけたら、嬉しいです。